【川崎大師駅前の謎 その3】川崎大師駅にあるお店正月以外暇じゃない?

謎

正月めちゃくちゃ賑わう川崎大師駅。取材して思うのですが、これらのお店正月以外暇じゃないでしょうか?

厳密な「寺の月別参拝者数」は公表されていません。

  • 川崎大師の初詣客は、例年約300万人(三が日ベース)とされています。神奈川県観光ガイド
  • 川崎大師観光協会は、川崎大師を中心とする地域について年間1,000万人以上の参拝客と案内しています。川崎市観光協会

この二つを同じ基準の数字として仮置きするなら、年間の約3割が「たった三が日」に集中する計算です。1日平均に直すと、三が日は約100万人/日、残り362日は約1.9万人/日なので、正月三が日の人出は通常期の平均的な1日のおよそ50倍、という非常に大きな差になります。

また2024年、川崎大師駅の1日平均乗車人員は1月が約1万5,800人で、8月の約7,100人の2.2倍。初詣の巨大な人流が、駅前と門前町の商売を大きく支えていることがうかがえる。

これだけ大きな差があるとタイトルのように「川崎大師、普段は暇じゃない?」を思ってしまいます。

 

とはいえ、正月以外に完全に人がいないわけではありません。

川崎大師は厄除けで知られ、年間を通じて参拝客が訪れます。休日には散歩や観光で訪れる人も多く、久寿餅などの名物を目当てに来る人もいる。近隣には住宅地が広がっているため、駅前の飲食店や商店には地元住民の利用もあります。

 

稼ぎ時に波がありながらも昔ながらの店が残る理由

川崎大師の門前には、長く営業を続ける老舗が多い。こうした店は、必ずしも毎日大量に売ることだけを前提にしていないのかもしれない。

正月や繁忙期の売上が大きいことに加え、代々その場所で商売を続けてきた店も多い。自宅兼店舗であれば、駅前のテナントを高い家賃で借りる店とは事情も異なる。地元の常連客、参拝客、贈答需要などを組み合わせながら、門前町の商売が成り立っているのだろう。

また、平日の静けさ自体が川崎大師の魅力でもある。混雑を避けて参拝したい人にとっては、ゆっくり歩けて、店の人とも話しやすい。正月の活気とは別の、落ち着いた門前町の表情がある。

「暇そう」に見えることも、門前町らしさなのかもしれない

川崎大師駅前の店は、正月以外に暇なのか。

答えは、おそらく「普段は静か。でも、それだけでは測れない」だと思う。

毎日人が押し寄せる駅前ではないからこそ、正月の熱気とのコントラストが強い。そして、その大きな波を何十年も受け止めてきたことが、川崎大師の門前町を今も残している理由なのかもしれない。

平日に訪れるなら、にぎやかな観光地を期待するよりも、参道をのんびり歩き、久寿餅や飴の店をのぞくのがおすすめだ。正月とは違う、少し時間がゆっくり流れる川崎大師駅前に出会えるはずである。

 

 

取材に訪れた時は5月。シャッター降りてる店もあるが、営業しているお店の方が多い。
快適に見て回れますし、お店の人とのゆったりとした会話ができるのも閑散期の魅力です。


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