小田急線とJR南武線が交わる登戸駅
小田急は快速急行、南武線は快速停車駅です。
1日の乗降人員は南武線7.7万人、小田急線17.1万人とかなりの人数です
その割に駅前に商業施設がなく、地味な印象を受けます。なぜでしょうか?
街を歩いてみるとその理由が見えてきました。
理由1:単なる通過駅になってしまう
乗降人数が多いですが、ほとんどが乗換で通過してしまいます。下の写真は登戸駅を降りた人が右奥に流れていきますが、ほとんど小田急乗り換え客です。

道路で行ったら幹線道路同士が交わる交差点のようなものです。
例えば国道1号と環状8号の交わる場所が栄えてるかというと栄えてません。
同じように第1京浜と環状7号が交わる場所も大きな商業施設などもありません。
人も単なる乗換だけの駅として通過してしまうことが多いです。
理由2:駅周辺にまとまった敷地がない
登戸駅前には工場跡地など長く、再開発に使える一体的な土地が少なかった。駅周辺は細かな土地所有が入り組む市街地で、道路や広場を整える土地区画整理だけでも長い時間が必要だった。
しかし現在は、その区画整理を土台に、駅前で地上38階・約450戸の再開発が着工している。登戸は「再開発できない駅」ではなく、長い準備期間を経て、ようやく駅前の再開発が始まった駅なのである。
理由3:歴史的にも商店街が発展しなかった。
歴史的にみて登戸は宿場町でも門前町でもなく商店街の起点がありませんでした。
交通の要衝ではなく、農村地帯の中に駅ができた場所なのです。
また、多摩川の氾濫地帯で、昔は商業が根付きにくかったのもあります。そのため商店街もできにくい背景がありました。

この一帯が浸水しやすい地域なのは地図を見てもわかりやすい
理由4:再開発のトレンドが向ヶ丘遊園駅に行ってしまった。
2002年に向ヶ丘遊園が閉園します。するとまとまった土地にもともと多摩区役所があったのもあり、こちらの方が再開発のトレンドに乗ります。ましてや向ヶ丘遊園駅周辺の方が登戸駅周辺よりも水害リスクが少なくこちらの方に集中してしまいます。
結果
再開発商業の街 → 向ヶ丘遊園周辺
乗換駅と住宅地の街 → 登戸駅周辺
というすみわけがされてしまいました
結論:登戸は人が多いのに栄えないのではなく、 “栄える条件が歴史的・地形的に揃わなかった街”だった。
という結果です。
