【登戸駅前の謎 その2】もっと早く始められなかったのか?登戸駅前、再開発の現在

謎

いま登戸駅前では、大規模な再開発が動き出している。計画されているのは、地上38階・地下1階、住宅総数442戸の高層複合建築だ。東急不動産と小田急不動産が事業に参加し、2026年3月の着工、2029年9月の完成が予定されている。

登戸駅は、小田急線とJR南武線が交わる交通の結節点だ。通勤・通学をはじめ、多くの人が毎日利用する。その駅前に38階建ての建物が生まれれば、街の景色だけでなく、人の流れや商店、暮らし方にも大きな変化をもたらすだろう。

一方で、こう思う人もいるのではないか。これほど利用者の多い駅なら、もっと早い時期に駅前整備へ踏み出せたのではないか、と。

 

最大の理由は、再開発の前提となる土地区画整理に約40年かかったことです。

登戸は未利用地を開発した街ではなく、すでに住宅や商店が密集していました。そのため、

  • 当初だけで権利者が758人いた
  • 借地・転貸など土地の権利関係が複雑だった
  • 移転対象となる建物が非常に多かった
  • 移転先を用意して順番に建物を動かす必要があった
  • 道路が狭く、土地も細かく分かれていた
  • 地権者ごとの合意形成に時間を要した

という事情が重なりました。川崎市も、「移転建物の多さ」と「権利関係の輻輳」が長期化の原因と説明しています。

単純な「住民の反対」ではなく、すでに完成していた街を、営業や生活を続けながら組み直す難工事だった

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