東急東横線では各駅停車のみが停まる大倉山駅。一方、隣の菊名駅は急行・特急も停車し、JR横浜線にも乗り換えられます。
交通の便利さだけで考えれば、菊名のほうが家賃は高そうです。ところが、一般的な家賃相場は大倉山が菊名を上回ります。
たとえばSUUMOの「新築・駅徒歩1〜5分・賃貸マンション」の相場では、ワンルームは大倉山9.1万円、菊名8.7万円。1Kも大倉山9.2万円、菊名8.8万円です。
なぜこのような逆転が起きるのでしょうか。
大倉山の魅力は、都心・横浜方面へのアクセスを確保しながら、駅前が落ち着いた生活圏としてまとまっていることです。西口にはエルム通り、東口にはレモンロードが延び、日常の買い物を駅前で済ませやすい。大倉山公園や梅林も近く、住宅地としてのイメージも強い街です。
対して菊名は、東横線と横浜線が交わる交通の拠点です。その利便性は大きな魅力ですが、乗り換え利用者も多く、駅周辺は坂道や線路に囲まれた場所も少なくありません。「便利な乗換駅」としての価値と、「暮らしやすい住宅地」としての価値は、必ずしも同じではないのです。
大倉山は、速達列車が停まらない代わりに、静かな駅前、商店街、緑のある住環境を求める人から選ばれやすい。特に新しく、駅に近い物件では、その住環境への評価が家賃に表れやすいのかもしれません。
もちろん、家賃相場は間取りや築年数、駅からの距離によって大きく変わります。実際、同じ比較でも1LDKでは菊名が上回ります。
「特急が停まるから家賃も高い」とは限らない。大倉山と菊名の差には、電車の速さだけでは測れない、暮らし方の違いが表れているようです。
結論:大倉山駅周辺には交通利便性では測れない魅力があるのかもしれない
