【根岸駅前の謎 その1】根岸線の代表駅なのになぜ地味なのか

謎

根岸線には根岸駅よりもにぎわう駅があります。例えば桜木町や関内、石川町などです。利用人数も商業規模もこちらの方が上です。しかし、この路線は「桜木町線」でも「関内線」でもなく、「根岸線」なのです。

横浜―大船間のほぼ中間にあるから?
それだけで路線名になるとも考えにくいですよね。

実は根岸線は、単純に「街を便利に行き交う人のため」だけに造られた鉄道ではありません。根岸湾の埋め立てによって形成された臨海工業地帯と鉄道貨物輸送も、路線の成り立ちを考えるうえで重要な存在でした。その後、沿線の住宅地開発が進み、現在のような通勤・通学路線としての性格も強くなっていきます。

「根岸線」という名前を、現在の駅前のにぎわいだけで考えると不思議に見えますが裏側を見ると、根岸は今も巨大な物流拠点なのです。

現在の根岸駅も、旅客ホームだけを見れば普通の途中駅。しかし、その向こうには多数の貨物線が広がり、ENEOS根岸製油所から北関東や甲信地方へ石油製品を運ぶ貨物列車が今も発着しています。

つまりこの路線の主役は工業地帯の輸送であり、桜木町や関内、石川町などですら脇役のポジションだったのです。今でも貨物列車が旅客列車の合間に通るのが特徴的です。

 

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