横浜駅の隣駅と聞けば、多くの人は賑やかな街を想像するのではないでしょうか。
しかし、東急東横線の反町駅は、横浜駅まで徒歩圏という抜群の立地でありながら、利用者数は約1.4万人と東横線で最も少ない駅です。周辺には大規模商業施設や観光名所も少なく、東横線を利用していても一度も降りたことがないという人も多いのではないでしょうか。
実は私もその一人でした。横浜川崎エリアに住んで25年、反町駅で降りた記憶は一度もありません。
では、なぜこれほど恵まれた立地にもかかわらず、反町駅は東横線屈指の”地味な駅”となったのでしょうか。
今回は実際に街を歩きながら、「横浜駅の隣なのに利用者数最下位」「なぜ地下化されたのか」「なぜ大型商業施設がないのか」など、反町駅に隠された数々の謎を解き明かしていきます。


遊園地アトラクションのような改札
反町駅名の由来
反町駅の駅名は、開業当時の「横浜市青木町字反町」に駅があったことに由来しています。つまり、まず地名があり、その地名を駅名に採用したという流れです。
そして、その「反町」という地名の由来にはいくつかの説があります。
① 「休耕地(そり)」説【有力】
昔、この辺りは一定期間ごとに耕作を休ませる「休耕地」があり、その土地を「そり」と呼んでいたことから、「ソリマチ(反町)」になったという説です。
② 「段町(だんまち)」説
丘陵地の段々になった地形から「段町」と呼ばれ、それが転じて「反町」になったという説です。反町は台地と低地の境界に位置するため、地形を考えると興味深い説ですね。
③ 「反(たん)」説
布の長さや土地の面積を表す単位である「一反、二反」の「反」に由来するという説です。ただし、この説は①や②ほど有力ではないとされています
反町駅周辺の住みやすさを評価
💰家賃相場 ★★☆☆☆
→横浜駅徒歩圏ということもありやや高め
🚃交通利便性 ★★★★☆
→単一路線・各停駅も横浜駅すぐ
🚗車利用 ★★★☆☆
→国道1号がすぐも、駐車場代高め。路地狭い。
🛒ショッピング ★★☆☆☆
→商店街あるも、魅力的な店は少なめ
🍜グルメ ★★★★☆
→個性的な外食店が充実
🛡️災害安全度 ★★★☆☆
→川がなく水害は無縁も土砂災害注意
🏥生活インフラ ★★★★★
→区役所近い。公園もり、横浜駅周辺も利用可
総評:横浜駅徒歩圏で住みやすいが街は少々地味
反町駅周辺の家賃相場
| 間取り | 家賃相場 |
|---|---|
| ワンルーム | 約8.5万円 |
| 1K | 約9.1万円 |
| 1DK | 約10.1万円 |
| 1LDK | 約15.8万円 |
| 2LDK | 約21.7万円 |
| 3LDK | 約27.2万円 |
反町駅周辺に住むならこんな人におすすめ!居住者タイプ別評価
単身男性 〇 街地味も外食充実・横浜駅近い
単身女性 〇 家賃負担も、国道1号は夜でも安心
カップル ◎ コスパを考えると住みやすい街
ファミリー 〇 公園や教育施設はあるが、裏道も車よく通る。
学生 △ 家賃高め、若者向けの施設少なめ
高齢者 △ やや賑やかで坂も多め
外国人 〇 横浜駅近く、向く
家賃やや高めも横浜駅そばよりもリーズナブル。そして街の評価よりも横浜駅徒歩圏という評価をどう考慮するかが反町駅周辺のポイントとなると思います。
反町駅周辺の商店街・商業施設
反町駅前通り商店街
反町駅前通り商店街は、東急東横線・反町駅の改札を出てすぐ、国道1号の両側に広がる地域密着型の商店街です。チェーン店よりも個人商店が多く、個性あふれる街並みが特徴。人口密集地ということもあり、昔ながらの商店も数多く残っており、地域住民の日常を支えています。
一方で、商店街は国道1号によって東西に分断されているのが特徴です。商店街関係者も、この道路によって人の流れが分かれてしまうことを課題として挙げており、近年は東横線地下化で誕生した「東横フラワー緑道」を活用したイベントなどを開催し、にぎわいづくりにも取り組んでいます。


国道1号沿いという立地は車でのアクセスに優れている一方、多くの車は目的地へ向かう通過交通となっており、商店街へ立ち寄る車はそれほど多くない印象を受けました。
トップ パルケ 反町店
反町駅前で最も利用者の多いスーパーマーケットです。ここで物足りない人は東神奈川駅前の「ビッグヨーサン 東神奈川店」まで足を運ぶようです。


反町駅周辺の見どころ・散歩スポット
東横フラワー緑道
東横フラワー緑道は、2004年の東急東横線地下化によって誕生した旧線路跡を整備した遊歩道です。反町駅から東白楽駅方面へ約1.4km続いており、四季折々の花や緑を楽しみながら散策できる憩いの空間となっています。
緑道内にはベンチや広場も整備されているほか、旧東横線の面影を感じられる場所も点在しており、鉄道ファンだけでなく地域住民の散歩コースとしても親しまれています。
駅前の賑わいとは対照的に、ゆったりとした時間が流れる反町駅周辺を代表するスポットの一つです。




反町公園
反町公園は、神奈川区役所の目の前に広がる約2.4haの近隣公園です。園内には広々とした芝生広場や複合遊具、ブランコ、砂場、健康遊具などが整備されており、休日には子ども連れのファミリーを中心に多くの人で賑わいます。区民まつりなど地域イベントの会場としても利用される、神奈川区を代表する公園の一つです。




反町駅前 6つの謎
【反町駅前の謎 その1】なぜ横浜駅の隣なのに東横線最少クラスの利用者数の少ない駅なのか?
東急東横線・反町駅は、横浜駅の隣という抜群の立地にありながら、現在は東横線で最も利用者数が少ない駅となっています。一般的には「横浜駅の隣なら利用者も多いのでは?」と思われがちですが、実際は逆の結果となっています。
横浜駅まで徒歩約15分という距離のため、電車に乗るより歩いてしまう人も少なくありません。また、買い物や外食、娯楽の多くが横浜駅周辺で完結するため、反町駅で途中下車する理由が少ないことも影響していると考えられます。
さらに、反町駅は各駅停車のみ停車する駅であり、乗り換え需要もほとんどありません。駅周辺には住宅街が広がる一方で、大型商業施設やオフィス街、観光スポットも少なく、駅自体が多くの人を集める要素に乏しいことも利用者数が伸びない理由の一つでしょう。
理由→
・横浜駅まで徒歩圏のため、直接横浜駅に向かう人が多い
・あえて利用したい施設が少なく、通過駅として利用してしまう。
住む人も遊びに来る人も、あと1駅で横浜なら横浜行ってしまおう!となる駅である
💡【反町駅前の謎 その2】なぜ地下化する必要があったのか?
現在の反町駅は地下駅ですが、2004年までは地上駅でした。では、なぜわざわざ地下化する必要があったのでしょうか。
2004年に開業したみなとみらい線と東急東横線を直通運転するためです。
それまでの東横線は 反町→横浜→高島町→桜木町で全て地上駅
みなとみらい線との直通運転後は
反町→横浜→新高島→みなとみらい→馬車道→日本大通り→元町・中華街
と、全て地下になっております。
新しい路線へ繋がる過程で反町駅も地下化する必要がありました。
地下化されて駅前が再開発されたり大きく利便性が変わったりしない辺りはこの反町駅周辺らしさが表れてますね

東白楽から反町へ向かう途中、東横フラワーロードの下をこのように線路が潜っていく形になってます。
💡【反町駅前の謎 その3】なぜ線路地下化した跡地を緑道にしたのか?住宅にしなかった理由は?
横浜駅徒歩圏で住宅密集地の反町駅周辺。空いた土地を住宅や商業施設にするかと思いきや、東横フラワー緑道という緑道になりました。折角の空いた土地がもったいないと思う方も多いでしょう。特に理由を明記している資料は見られなかったためこのように推測します。
・細長い土地形状で住宅開発に向いていなかったこと
・トンネルがそれほど深くなく、振動や基礎の問題で住宅に向かなかった
・横浜市が住環境や歩行者ネットワーク、防災面を重視し、緑道として活用する方針を選んだ
上記理由は推測にはなりますが、いずれにせよ高層マンションが建ち並ぶことなく、散歩やジョギングを楽しめる空間が残されたことは、この地域の魅力を高める結果につながったと言えるでしょう。


この道を通って横浜駅まで歩いていけるのも魅力の一つ
💡【反町駅前の謎 その4】なぜ横浜駅の隣なのに大型商業施設ができなかったのか?
反町駅は横浜駅からわずか1駅、徒歩でも約15分という好立地です。それにもかかわらず、駅前には大型ショッピングセンターや百貨店、複合商業施設はありません。
その最大の理由は、横浜駅という巨大ターミナルの存在でしょう。
駅前ウォッチャーズの法則→巨大ターミナルの隣駅は栄えない
が当てはまります。反町から徒歩圏に日本有数の商業集積地がある以上、新たに大型商業施設を建設するメリットはあまりありません。むしろ反町は、住宅街としての落ち着きを保ちながら、必要な時だけ横浜駅の利便性を利用できる街へと自然に役割分担が進んだのでしょう。
💡【反町駅前の謎 その5】なぜ駅名を「そりまち」と読まれてしまうのか?
初めて駅名を見る人の多くは「そりまち」と読んでしまいます。
その理由は・・・・
俳優の反町隆史さんの存在です。そりまちというフレーズがかっこよすぎて、読み方を「たんまち」と知っているのにあえて「そりまち」という人もいるようです。
反町隆史さん・・・・偉大ですね!
💡【反町駅前の謎 その6】国道1号沿いなのに、なぜバスが少なく感じるのか?
国道1号といえば、横浜と川崎・東京方面を結ぶ主要幹線道路です。そのため、「もっと多くの路線バスが走っていてもおかしくない」と感じる人もいるのではないでしょうか。
その理由として考えられるのが、横浜駅の近さです。巨大ターミナルである横浜駅には大規模なバスターミナルが整備されており、多くの路線バスが集約されています。そのため、反町駅周辺がバスの拠点として発展する必要性は低かったのでしょう。
また、反町駅は東横線で最も利用者数が少ない駅です。鉄道利用者が限られる駅では、バスの利用者も多くは見込めません。鉄道・バスともに横浜駅へ需要が集中した結果、国道1号沿いでありながらバス路線の存在感はそれほど大きくならなかったと考えられます。
反町駅前の今後の展望
横浜駅周辺では現在も再開発が続いており、高層ビルや住宅、商業施設の整備が進んでいます。
一方で、反町駅周辺では大規模な再開発計画は見当たらず、今後も住宅街としての落ち着いた街並みが維持されていく可能性が高いでしょう。実際に街を歩いてみると、チェーン店や大型商業施設は少なく、個人商店や昔ながらの店舗が今も数多く営業していました。
こうした街並みは、今後も大きく変わることはないように感じます。
横浜駅という巨大ターミナルのすぐ隣で再開発が進む一方、その喧騒とは一線を画し、古き良き商店街や穏やかな住宅街の雰囲気を守り続ける――。それが反町駅前の最大の魅力ではないでしょうか。
反町駅前調査のまとめ
反町駅前を考えるうえで、この駅単体ではなく横浜駅とセットで考える必要があります。
横浜駅をよく利用するものの、「家賃が高い」「人が多すぎる」「もう少し落ち着いた環境で暮らしたい」と感じる方にとって、反町駅は有力な選択肢となるでしょう。
派手な商業施設や観光スポットは少なく、街並みもどちらかと言えば地味です。しかし、その一方で徒歩・電車・車のバランスが良く、横浜駅の利便性を身近に感じながら、昔ながらの商店街や落ち着いた住宅街の雰囲気も楽しめます。
再開発が進む横浜駅のすぐ隣で、古き良き街並みを今も残す街。それが反町駅でした。



